第12話 サーバー常時稼動に向けてAthlon 1GHzをダウンクロック

■自宅サーバー常時稼動に向けて貧乏作戦

 さて、自宅サーバーを常時稼動させるとなると、貧乏世帯には電気料金が気になります。
 常時、100wで動作していると仮定すると電気料金は、従量電灯A 300kWh超過で25円50銭ですので
  ・1か月で 100W*24h*30日=72,000Wh=72kWh 72kWh*25.5円/kWh=1,836円
  ・1年間で 1,836円*12ヶ月=22,032円
 ウーン、結構お金かかる。そこで背に腹はかえられない!

■3rd-MachineのAthlon 1GHz(FSB133MHz*倍率7.5 標準消費電力49.5W)をダウンクロックだ!!!
 とは言っても、Thunderbirdは、L1をクローズしなくちゃ倍率変更できない。鉛筆、コンダクトペンなどでL1クローズしたものをサーバーに使うのも不安じゃ。やむを得ずFSB=100MHzに落とすことに。
 MSI K7T Turbo Limitedには、133MHzと100MHz動作を切替えるジャンパーピンがあります。ジャンパーピンを切替えてWindowsを起動。WCPUIDで750MHz(FSB100MHz*倍率7.5)で動作していることを確認しました。
 当然、CPU電圧も1.75Vから落としちゃいましょう。
恐る恐る1.65VにWindows起動、胸を撫で下ろす。それでは、1.55VにこれもOK。調子にのり、1.4V位まで落として見ようとしましたが、残念、BIOSの設定では、1.55Vまでしか設定できませんでした。
Wcpuid Vcore
※BIOSでは、Vcoreは、1.52Vと表示されています。
※CPUFAN Speedが0RPMとなっていますが、これは、BIOSが2000RPM以下の回転数を感知できないだけで決してFANレスにしている訳ではありません。(笑)

■さて、どれ位節約されたのか?
 消費電力は、「クロック数に比例し、電圧の2乗に比例する。」とすると。
  1000MHz→750MHzですので、クロックダウン率は、0.75倍。
 (1.55×1.55)=2.40 (1.75×1.75)=3.06・・・2.40÷3.06=0.78
 よって、標準消費電力は、49.5W*0.75*0.78=29.0Wで動作していることになります。

 これにより、49.5W-29.0W=20.5W 消費電力が抑えられたことになり、
 ・1ヶ月で 20.5W*24h*30日=14,760Wh=14.76kWh 14.76kWh*25.5円/kWh=376円
 ・1年間で 376円*12ヶ月=4,512円の節約となったかな。

■CPUの発熱はどれほど抑えられたのか?
 3rd-Machineを起動し、起動後、1分ごとにCPU温度、System温度を計測(BIOS読み)。室温24℃程度(我家に温度計がなくていいかげん・・・お許しを)
1000Mhz 1.75V 動作
750MHz 1.55V 動作
起動後
(min)
CPU 温度
(℃)
System 温度
(℃)
CPU 温度
(℃)
System 温度
(℃)
1
38
26
35
27
2
40
26
36
27
3
42
27
37
28
4
43
27
37
28
5
44
27
37
28
6
44
27
38
28
7
45
27
38
28
8
45
28
38
28
9
45
28
38
28
10
46
28
38
28
15
46
28
39
29

これまでのCPU温度が46度から39度と7度ほど低下。これは、静音化には朗報ですね。今度は、ビデオカード(Radeon7500)のファンレス化にチャレンジじゃ!!!

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